UVデカールを極めて新しい市場を開拓する
有限会社海鴻社 | 東京都
- 使用製品:
- UV-LEDプリンター MG-640
- アプリケーション:
- デカール・インレタ
1964年に活版印刷業として創業した(有)海鴻社は、1988年に、当時黎明期であったパッド印刷を開始。以来、立体物への印刷に力を入れてきた。2003年にはデジタル事業部を立ち上げ、大判の昇華転写やボトルへの360°印刷など、他には真似できない独自技術を培い、事業を拡大しています。
パッド事業部 平賀 幹延 様
パッド印刷からデジタルプリントの拡大
「UVデカール」に着目し、導入を決意したMG-640
当社は以前からパッド印刷やシルクスクリーン印刷による立体物への特殊印刷を得意としてきました。やがてパッド印刷の仕事が海外に流出するようになり、新たな柱としてデジタルプリント部門を立ち上げ、ローランド ディー.ジー.のフラットベッド型UVプリンター「LEFシリーズ」を導入し、立体物へのフルカラー印刷に注力してきました。しかし、フラットベッド型のUVプリンターでは印刷が難しい凹凸のある立体物やプリンターにセットできないほど大きな商品などもあったことから、新しく登場した「UVデカール」に着目していました。
異形状に対応するためのUVデカール
角型のボトルなど異形状の商材に最適
UVプリントで様々な印刷を手がけてきましたが、さらに発展、成長するために、他社に先駆けてボトルへの印刷をはじめました。大ロットが当たり前だったボトル印刷市場に、インクジェットの強みを生かした小ロット受注の体制を整えて開拓を進めてきました。しかし、ボトルの中には角型などの異形状もあります。そうした商材に対応するためにも、様々な形状の立体物に対応できるUVデカールが最適だと考え、ローランド ディー.ジー.が「MG-640」を発売したタイミングで導入を決意しました。
誰でも簡単に制作可能で、多品種小ロットに対応
曲面や多品種小ロット注文にも対応
「MG-640」でのUVデカールを試したところ、誰でも簡単にできると感じました。ボトルだけでなく、様々な形状や素材に対応できるのが魅力で、通常ではプリントできない商品サイズや1点モノの極小ロット注文にも対応できます。今はヘルメットのオーダーが多くありますが、シルクスクリーン印刷では難しい曲面が課題でした。これもUVデカールで対応できます。当社ではいち早くUVデカールを導入することで可能性を模索し、新たな市場を開拓したいと考えています。
持ち込み商材の対応からノウハウ提供まで
ボトルなどの持ち込み商材には経験やノウハウを活用
ボトル印刷などは、ほぼ100%が持ち込み商材のため、中にはUVデカールの密着に満足できない結果となる場合もあります。そうした相性の悪い商材には、パッド印刷やシルクスクリーン印刷、UVプリントなどで培ってきた経験やノウハウを活用して、密着度を上げるようにしています。10種類以上の前処理剤やフレイム処理を商材毎に試し、今でもテストを続けています。インクジェットプリンターの販売もおこなっているので、当社のノウハウと共に「MG-640」を提案する、という事業にも取り組んでいます。
有限会社海鴻社様公式サイトhttps://www.kaikosha.net/