自分で考えたデザインを自分の力で造形する
大同大学 | 愛知県
- 使用製品:
- 3Dモデリングマシン MDX-50
- アプリケーション:
- 教育・FAB
名古屋市南区にキャンバスを構える伝統校。「工学部」と「情報学部」を設置する。モノづくりを「見て・触れて・作ってみる」ことから始める「実学主義」を掲げ、産業と社会に貢献する教育に取り組んでいます。学生は自由な発想でCADデータを作成。そのデザインを造形するためにはどうしたらいいのか。リアルな立体物を創ることでモノづくりの製造工程を学ぶことができます。
情報学部 情報デザイン学科 技術員 境谷 慎吾 様 准教授 船橋 慶祐 様
MDX-50を活用した実習で、「モノづくり」を教えています
木製スプーンを作る実習
MDX-50は木製スプーンを作る実習で活用しています。2年生で3DCAD、3年生でMDX-50の操作方法を学びます。MDX-50は、学生ひとりひとりの加工の機会を増やせるように10台導入しました。設計から切削加工までを体験することで、デザイナーと設計エンジニア、ともに活躍できる人材を育てるのが目標です。スプーンの形状は学生自身が考えますが、なるべく複雑な造形をデザインするよう指導しています。パソコンの中だけでなく、現実に作り出すことで達成感を得ることができます。難易度の高い授業ですが、学生たちは楽しみながら技術を習得することができます。また、切削加工までおこなうことでモノづくりの製造工程を学ぶことができます。MDX-50は3軸加工機でテーブル加工による両面切削を実習課題としています。制約があるからこそ、考えることが求められます。もちろん、学生の中には理解が足りずに失敗することもありますが、その失敗こそが貴重な体験です。失敗しながら学ぶことで、夢物語ではない現実的なデザイン設計を身につけることができます。
比べてわかるMDX-50の安定性
学生ひとりひとりの加工の機会を増やせるように10台導入
MDX-50は卒業制作でも活用されています。学部には3Dプリンターもありますが、木材のような天然素材を扱う場合は切削加工機を使うしかありません。素材によっては削って作った方が塗装に適していることもあります。MDX-50は先代のMDX-40Aに比べていろんな点で改良されていますね。学生にはオートツールチェンジャーが好評です。工具を自動で持ち替えてくれるので、作業性が向上しました。付属CAMソフトウェアも以前よりも使いやすくなっています。マシンの安定感も増して、エラーが少なくなったと感じています。
絵や工作が苦手でもデザイナーになれる
卒業後、多くの学生はデザイナーや設計エンジニアとして活躍
MDX-50のようなデジタル工作機械を使えば、絵や工作が苦手な学生でも簡単にデザインを造形することができます。手作りでは不可能な精密な形状も可能です。
MDX-50を使用した先輩の作品を見て刺激を受け、結果として学生の意識向上につながっています。非常に品質(クオリティ)の高いものができるので、学生のモチベーションにつながっています。卒業後、多くの学生はデザイナーや設計エンジニアとして活躍しています。企業側もスキルを持つ学生を高く評価してくれて、高い就職率を実現しています。今後はMDX-50を型作りの授業でも活用したいと思っています。
大同大学様公式サイトhttps://www.daido-it.ac.jp/index.html