スマートフォンや革製品グッズビジネスを展開
有限会社シーガル | 岡山県
- 使用製品:
- 3Dモデリングマシン MDX-50
- アプリケーション:
- 追加工
有限会社シーガルでは、スマートフォンカバーへの追加工や名入れ等にローランド ディー.ジー.の切削加工機、箔転写機、UVプリンターが活躍しています。その活用方法について、お聞きしました。元々はスマートフォンケースと周辺のアクセサリー製造から事業が始まり、現在では、革製品の製造まで事業を広げています。
ローランド ディー.ジーのマシンは、主要な生産設備として、各工程で活躍しています。追加工と治具製作のために使用している切削加工機のMDX-50とMDX-40A、箔転写のために導入したLD-300、そして、スマートフォンカバー等への印刷に使用しているのがフラットベッドUVプリンター LEF2-300になります。この業界はお客様のニーズの変化が非常に早く、時流に合わせた新商品の開発が常に必要です。お客様のライフスタイルの変化に対応した、これまでなかった製品を開発するために、頻繁に社員とミーティングをしています。
代表取締役 江川 省吾 様 第4製造 服部 俊一 様
「追加工」と「治具製作」にMDX-50を活用
スマホケースに着脱できる小物入れ類。穴あけ加工にMDX-50を活用。
MDX-50は、そのような新製品の開発と製造のために活用しています。具体的には、追加工と治具製作です。最近ではスマートフォンが多機能になり、鞄を持たずにスマートフォンと小物入れだけを持ち歩く方が増えてきました。そこで、スマートフォンケースに簡単に着脱できる小物入れや財布を開発し、そのアタッチメント部分の穴あけ加工にMDX-50を使っています。素材はポリカーボネートで、以前はボール盤を使い、手作業で加工していたのですが、作業者によって精度が変わるため、MDX-50を使うようになりました。通常の設計や加工時は、Fusion 360を使っていますが、穴をあけるだけ等の簡単な加工時は、標準付属のソフトウエア「ClickMILL」を使っています。手軽に使えるので便利です。また、加工の際に使う治具もMDX-50で製作しています。MDX-50は、自動で刃物が交換できる「オートツールチェンジャー」が標準装備されているため、データを送ればあとは機械まかせで加工ができます。機械を動かしながら、その横で違う仕事ができます。前機種のMDX-40Aも使っていますが、MDX-50になって、コントロールパネルでの操作性が向上しました。段取りがパネルで完結できます。
社員の成長がイノベーションにつながる
治具製作することで精度と作業効率を向上
弊社では商品を通じて、お客様に楽しさや利便性、満足感をご提供できればと考えています。また、社員に対しては、作業者ではなく、会社を担う人財として成長していってもらいたいと思っています。そのために、社員一人ひとりに販売サイトを担当させています。お客様との接点が社員に良い影響を与えると考えているからです。お客様から直接、ご意見を聞いて、ニーズを把握し、新たな製品を開発する。今後もお客様にご満足いただける新商品を開発していければと思います。
LD-300で箔転写 自社の技術と組み合わせる
UVプリンターのLEFはスマホカバーへの印刷に活用。箔転写は名入れの注文が多い。
箔転写機のLD-300も頻繁に使用しています。用途は、革や合皮等への名入れです。これまではUVプリンターで名入れしてましたが、当社の独自性を出したいと思い、箔表現に取り組んできました。一般的な箔押し機で試していたのですが、活版を組むのが面倒だったのでLD-300を導入しました。LD-300は、細く細かな表現が出来ることもあり、お客様から非常に評判が良く、たくさんのご注文をいただいています。
有限会社シーガル様公式サイトhttps://www.seagull1999.jp/