溶剤機と遜色のない高発色 経師紙のコスト減にも
株式会社トースト | 東京都
- 使用製品:
- 水性レジン(ラテックス)プリンター AP-640
- アプリケーション:
- 屋外・屋内サインディスプレイ
1986年にホテル宴会用の看板施工業として創業した(株)トーストは、展示会やイベント向け装飾、施工へと事業を拡大し、現在では木工造作とサインの製作、施工を柱としています。また、それらの仕事を自社で製作、自社で施工することによって、ローコスト、ハイクオリティを実現しています。
QSS事業部 課長 梶田 明宏 様
新しい仕事に取り組むためのプリンター
百貨店や店舗、ホテルなどのディスプレイ製作に活用
当社は展示会やイベントなどに必要な木工造作とサインの製作、施工が主力で、百貨店やその中に出展するブランド、ホテルなどの装飾、ディスプレイを得意としています。近年では百貨店内のポップアップストアのディスプレイも多く受注しています。以前からサイン事業のために溶剤プリンターを2台導入していましたが、その内1台が長期使用のため保守契約に入れず、同じプリンターを導入するか悩んでいました。そこで、この機会に新しい仕事に取り組めるプリンターを選ぼうと、ローランド ディー.ジー.の水性レジンプリンター「AP-640」を導入することにしました。
溶剤機と遜色のない高発色
4色でありながら10色機の溶剤プリンターと遜色ない仕上がり
導入前にいくつかの機種を検討しましたが、他社機はプリンター本体が重すぎて社内に設置できなかったり、分割プリントした際に位置がズレるなど、使い勝手の悪さを同業他社から聞いていました。しかし「AP-640」はそうした問題もなく、4色でありながら10色機の溶剤プリンターと遜色ない仕上がりで、プリント速度にも満足しました。最終的にはローランド ディー.ジー.のショールームで実機とプリントサンプルを見て、導入を決めました。当社で使っている溶剤プリンターとプリント速度が合うように出力条件を調整してもらうなど、手厚いフォローも魅力でした。
溶剤用経師紙を切り替えてコスト減へ
通常の経師紙に問題なく印刷できる
これまでは他社の溶剤プリンターで溶剤インク用の経師紙に出力していましたが、2023年6月末に「AP-640」を導入してからは、経師紙へのプリントには全て「AP-640」を使っています。溶剤用の経師紙は通常の経師紙の倍以上の価格ですが、「AP-640」は通常の経師紙に問題なく印刷できるので、ストックが無くなり次第、切り替えていきます。経師紙へのプリントは長尺が一般的なので、10枚以上に分割プリントし、現場で貼り合わせることがよくあり、使用プリンターによっては位置ズレが問題になることがあります。しかし「AP-640」で出力するとズレがなく、現場から一度もクレームは出ていません。
塩ビへのプリントもキレイに出力
乾燥時間が不要のため、すぐに後加工が可能
「AP-640」と溶剤プリンターの使用割合は5:5です。当初は「AP-640」で塩ビへのプリントは考えていませんでしたが、試してみるとキレイに出力できました。乾燥時間が不要なのですぐに後加工が可能で、時間短縮に繋がりました。夏場はヒーターの熱気が心配でしたが、気にせず作業できました。パウチインクの使い勝手が良いこと、途中でプリントを止めても再開が早いことなど、いくつもメリットがあります。今後は様々なメディアを使ってどんな表現ができるか、追求していきたいと考えています。
環境配慮にも最適なプリンター
将来的な「脱塩ビ、脱溶剤」を実現する力に
「AP-640」は、将来的な「脱塩ビ、脱溶剤」の実現に必要でした。顧客であるアパレルブランドはイメージを大切にするため、環境配慮を重視します。現段階では「脱塩ビ、脱溶剤」を求められることは少ないですが、いずれその要望が増えたとき、「AP-640」が力になってくれるはずです。
株式会社トースト様公式サイトhttps://www.toaster.co.jp/