発色の良さに驚き 色に厳しい作家も納得

ロサンゼルスのデジタルプリント工房で見たプリンターの色鮮やかさに衝撃を受け、イラストレーターや漫画家の複製画製作を思い立ち、2009年創業。有名漫画家など作家の展覧会やイベントを企画し、様々な商品を製造。独自開発した混合版画技法による表現方法「88グラフ」で高度な複製画を製作しています。

代表取締役　五十嵐 晃博 様

複製画製作から展覧会企画、グッズ製造も

展覧会の壁面装飾用途として「LG-540」を導入

創業直後の主力事業は漫画やイラストの複製画製作でしたが、顧客から「展覧会の手伝いをしてほしい」と依頼され、そこから会場設営、展覧会の企画、版権の取りまとめまで手がけるようになりました。また、漫画家やイラストレーター、アニメーターなどの複製画やマグカップ、アクリルスタンドなどを製造し、ECサイト「EDITION88」で販売しています。そのため、11色の水性インクジェットプリンターや昇華転写プリンター、フラットベッドUVプリンター、レーザー加工機等を揃えています。そして今回、展覧会の壁面装飾用途として、ローランド ディー.ジー.の「LG-540」を導入しました。

イラストレーターや漫画家は色に厳しい

アニメ製作会社が認めた発色の良さが導入の決め手

最近の展覧会は、壁面の全面装飾が当たり前で、さらに短納期が求められます。これまでは外注に頼っていましたが、時間がかかることが悩みでした。そこで、内製化することで短納期に対応しようと考え、様々なメーカーのロールtoロールUVプリンターを検討しましたが、最終的に選んだのはローランド ディー.ジー.の「LG-540」です。ショールームでサンプルデータを出力してもらい、印刷品質の高さに驚きました。オレンジ、レッドインクがあるのも魅力でした。顧客にはイラストレーターや漫画家、アニメーターなど色に厳しい業種が多いため、発色の良さが決め手になりました。

発色も良く板紙などの多様な用紙に対応

様々な板紙に多様な表現ができる

アニメ製作会社にプリントサンプルを見せたところ、発色の良さに驚いていました。これまで複製画製作は水性インクジェットプリンターが主体でしたが、これからは「LG-540」も提案しようと考えています。インクの粒状感が少ないこと、プリント速度が速いこと、機械が小さく重くないこと、100V電源が使えることも高評価です。複製画は和紙やマット紙、たとう紙など様々な板紙を使うことが多いため、それらに対応できるのも心強いです。板紙にプリントする際は、機械の前後にテーブルを置いて、メディアのたわみを防止しています。

水性では表現できないテカリ感を再現

水性では表現できないテカリ感を再現した漫画家の複製原稿

「LG-540」を最初に使ったのは漫画家の複製原稿です。水性ではインクのテカリ感が表現できないので、「LG-540」を使いました。今後は本格的に壁面装飾に取り組んでいきます。昔から、いろいろな紙にキレイに出力できるプリンターを夢見ていましたが、「LG-540」がそれを実現してくれました。様々なメディアに挑戦して、できる範囲のギリギリを攻めることで、新しいビジネスのヒントが見つかると思います。