印刷本紙となる厚紙・板紙にも安定した搬送でダイレクト印刷
株式会社ヤマニパッケージ | 岐阜県
- 使用製品:
- UV-LEDプリンター LG-300
- アプリケーション:
- パッケージ試作
(株)ヤマニパッケージは岐阜の繊維問屋街で1952年に創業。繊維製品を入れる箱作りからスタートし、現在でもパッケージや包装資材製作が主力業務です。既製品からオリジナル商品、セミオーダーなど様々な包装資材を製造し、パッケージを通じたブランディングを手助けしています。
デザイン室 チーフ 佐藤 栄祐 様
設計、デザイン、試作、製造までを一貫
パッケージ試作は分業せずに1人のデザイナーが全ておこなう
当社が製造するパッケージにはオーダーメイドと既製品、木型を活用したセミオーダーの3種類あります。オーダーメイドは営業が顧客の要望を聞き、それを元にデザイナーがブランドコンセプトに合わせて形状からデザインまで提案します。パッケージ作りは設計、デザイン、試作を分業するのが一般的ですが、当社の強みは1人のデザイナーが一貫して全ておこなうことです。同業他社はほとんど試作を外注しますが、10年以上前からローランド ディー.ジー.のUVプリンター「LECシリーズ」を導入し、パッケージ試作を社内でおこなっています。
プリント速度、印刷品質の高さが魅力
プリントの速さ、印刷品質の高さを体感
2台ある「LECシリーズ」の内、1台の保守が切れたため、代わりに他社のUVプリンターを導入しました。ところがこの機械は故障が多く、メンテナンスを呼んでも改善しないこと、センサーが過敏すぎて板紙プリント時に頻繁に止まり、最初から作業し直すことが時間のロスになり、大きなストレスになっていました。また、色表現も独特で、実製品の本印刷時に、印刷会社から「この色は表現できない」と言われることも問題でした。そんな折、ローランド ディー.ジー.が新しいUVプリンター「LG-300」を発売したことを知り、早速ショールームに実機を見に行きました。プリントの速さ、印刷品質の高さを体感して、十分だと判断しました。
ベタにムラがなく、疑似エンボスも再現可能
キレイなベタ再現、疑似エンボスやグロスニス表現も
「LG-300」は2023年6月に本社が新社屋に移転したタイミングで導入しました。プリント速度が速いため生産性が高く、仕事の効率がアップしました。大きい板紙にプリントする時もトラブルがなく、万一出力が止まっても、すぐやり直せるので時間の無駄がなくなりました。また、当社では試作品を作る際、実製品と同じクオリティにまで仕上げることにこだわっています。「LG-300」はムラのないキレイなベタが再現できるだけでなく、クリアインクで疑似エンボスやグロスニスを表現できるため、パッケージ試作品が実製品と遜色ない仕上がりになります。
どの用紙を使っても安定した仕上がり
コートボールや段ボール、薄紙、フィルムなど様々な用紙を使用
白インクの濃度も高く、濃度を微調整できるのも魅力です。色合いが本印刷とほとんど同じ仕上がりなので、印刷会社とのやりとりがスムーズになりました。パッケージ試作にはコートボールや段ボール、薄紙、フィルムなど様々な用紙を使いますが、どの用紙を使っても安定した仕上がりなのが嬉しいですね。本社にはデザイナーが16人在籍していますが、「LG-300」は全員が扱えます。デザイナー1人につき、2~3案件の仕事を抱えているので、一日中稼働している状態です。今後は「LECシリーズ」の後継である「MGシリーズ」を導入し、2台を使い分けることも考えています。
株式会社ヤマニパッケージ様公式サイトhttps://yamani-p.com/