印刷品質が高く料理のシズル感を表現

2020年に創業した(株)丸共そのべ酒店は、本業の酒類販売とは別に、飲食店を応援するために名刺やポスター、タペストリー、バナー、看板など様々な印刷物を格安で受注し、短納期で仕上げるビジネスを展開してきました。その取り組みが評判になり、飲食店の取引先は拡大傾向にあります。

代表取締役　西村 雅樹 様

飲食店の課題を解決する印刷物

大手と差別化するために印刷物を扱うように

酒類の卸売業は他社と同じ商品を販売するため、最終的には価格勝負になり、中小に勝ち目はありません。そこで、大手と差別化するために、印刷物を扱うようになりました。また飲食店は個人事業が多く、販促したくても費用がない、時間がかかるという悩みを抱えています。そんな彼らを応援したいと考え、創業時にローランド ディー.ジー.の溶剤プリンター「VG2-540」を導入しました。扱う商品は名刺やショップカード、ポイントカード、メニュー、バナー、タペストリーなどで、ウインドウディスプレイや突き出し看板、電飾看板などのサインも手がけています。

フルラッピングシャンパンに対抗

印刷物を扱うことで顧客が順調に広がる

印刷物の多くは注文翌日の酒類を配達する時にお届けしています。版代やデザイン代はサービスして、看板は設置までおこなっています。印刷物を扱うことで顧客が順調に広がる中、あるフルラッピングシャンパンを扱う業者に仕事を取られ、ショックを受けました。当社でも何とか作れないかと考え、厚物UVプリンターで対処しようとローランド ディー.ジー.に相談しましたが、効率が悪いことがわかりました。その時にインク層のみをフルカラーのラベルとして使用できるUVデカール対応の「MG-640」を提案され、サンプルを確認し、これならフルラッピングしたシャンパンに対抗できる商品が作れると考え、手ごたえを感じました。

料理の写真に「シズル感」を表現できる

色味がキレイと高評価で、シズル感も表現できる

2023年6月に、店の移転にあわせて「MG-640」を導入しました。UVデカールができることはもちろん、基本的な印刷品質と表現力がとても高いのが魅力です。顧客からも「色味がキレイ」と高評価で、特に料理の写真などはシズル感が表現でき、溶剤プリンターと見比べると「MG-640」を選ぶ顧客がほとんどです。焼酎のラベルなどは、飲食店の雰囲気に合わせてメタリック調などに変えて納品しています。今まではできなかった、ゴールドやシルバーの用紙に「MG-640」でプリントすると、とてもキレイな仕上がりで、満足しています。様々なメディアに対応しているので、選択肢が広がりました。

お試しシールが1,000枚単位の注文に

ウインドウディスプレイや飲食店で使用するシール印刷にも活躍

「MG-640」はシール印刷にも活躍しています。飲食店ではテイクアウト用のシールや、コーヒーに貼る「ホット」などの識別シールのニーズがありますが、シールは高額なイメージがあります。そこで20枚だけを低価格で提供し、試しに使用していただいた結果、ほとんどの飲食店が満足して1,000枚単位の注文をいただけるようになりました。今後はUVデカールへの取り組みも本格化します。まずは自社で作って1、2ヶ月テストしてから正式販売を考えています。シャンパンのラッピングだけでなく、飲食店のメニューの一部分に使ったり、営業時間表示に使うなど、様々なアイデアを試してみたいですね。